山宮浅間神社(静岡県富士宮市山宮)

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最古の浅間神社

静岡県富士宮市山宮の「山宮浅間神社」は創建神代といわれる浅間神社です。日本武尊が景行天皇3年(西暦74年)に冨士の大神を祀ったのが始まりとされています。全国に1,300ある浅間神社の中で、本宮である「富士山本宮浅間大社」を含めて最古の浅間神社といわれています。境内には古代の富士山祭祀の形である「遥拝所」や「御神木」があり、御神体たる富士山を崇拝してきた歴史が窺えます。境内の発掘調査では12世紀から15世紀ほどの土器も出土しており、富士山信仰が行われていた事を示しています。

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「本宮遷座」と「山宮御神幸」

冨士の大神を祀る浅間大社は元々は山宮浅間神社の地にあったとされますが、「冨士本宮浅間社記」によると、いつしか現在の富士山本宮浅間大社の地に本宮が遷座したとされています。富士宮市街地にある浅間大社を「本宮」とし、富士宮市山宮にある山宮浅間神社を「山宮」となりました。本宮遷座の後も浅間大社の祭神は「山宮御神幸」と呼ばれる里帰りをしており、春と秋に本宮から山宮を行き来しています。本宮と山宮の間には「御神幸道」と呼ばれる神が通る道筋があり、長い間神事として執り行われてきました。参道の途中には神の鉾を休めた「鉾立石」と呼ばれる石もあり、当時の祭祀の状況を物語っています。「山宮御神幸」は1874年(明治7年)以降は中止されていましたが、本宮遷座1,200年に当たる平成18年には再び行われるようになりました。

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本殿がない神社

山宮浅間神社には本殿(社殿)がありません。かつては本殿を建設しようとしたのですが、大風によって建設途中で倒壊するなどして何度も中止されてしまいました。度重なる失敗を受けて、建設は風神の怒りを買うとの伝承が広まり、社殿を造営することなく今日まで至っています。遥拝所の他には籠屋(社務所)がある程度で、自然の中で冨士山を祀るといった自然崇拝の形が色濃い神社となっています。

 

灯篭が続く威厳ある参道

山宮浅間神社には二つの鳥居があり、二つ目の鳥居から続く参道には数多の灯篭が続いています。参道の左右に延々と続く石の灯篭は数十にも及び、地元住民や会社による寄進によって建てられました。一つ一つには寄進者の名が刻まれ、山宮浅間神社の威厳が伝わってきます。

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遥拝所

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「遥拝所」は冨士山を御神体として直接遥拝して祭祀を行う場所で、本殿の代わりとして機能しています。現在は遥拝所の遺構を保護・管理する為、閉鎖されています。遥拝所は南北15m、東西8mの区画で、古来よりこの場で冨士山を祀る儀式が執り行われました。遥拝所北側は切り開かれていて、冨士山が見える様に視界が確保されています。周辺45m四方は溶岩礫を使用した石塁が築かれており、冨士山信仰の聖地であった事が窺えます。 

 

「市営駐車場」と「観光案内所」 

富士宮市では平成25年の冨士山の世界文化遺産登録に向けて、史跡冨士山整備計画として市内の冨士山構成資産たる遺跡や神社の駐車場・トイレの整備を進めてきました。その一環として「山宮浅間神社」でも駐車場、トイレ、そして観光案内所が新設されました。世界遺産登録による観光客の大幅増加を見込んで、着々と受け入れ態勢を整えているようです。新設されたばかりの駐車場は10台ほど駐車可能で、トイレは非常に綺麗で環境に配慮した最新鋭のバイオトイレとなっています。観光案内所は木造平屋建ての約45平方メートルの建物で、現在は土日祝祭日限定でスタッフが案内をしています。

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